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歯を失って噛む力が低下すると…

歯が20本以上ある人が認知症になるリスクを1とすると、歯がほとんどなく義歯(入れ歯)を使っていない人は、約2倍も認知症になりやすい。

歯を失うことは、なぜ認知症のリスク増大につながるのでしょうか。

ひとつは、堅いものを食べなくなり、栄養不良になることの影響が考えららえます。歯を失って噛めない状態になると、生野菜などの堅いものを食べなくなります。すると栄養学的に認知症予防に役立つといわれているビタミンCやビタミンEをはじめ、健康維持に必要なさまざまな栄養素が不足しやすくなります。

もうひとつは、柔らかいものばかりを食べ、噛む回数が減ることの影響です。噛むことによって歯の根の周りなどにある神経から、脳の記憶を司る細胞に刺激が伝わるしくみがあります。歯を失うと、その刺激が減り、記憶力などの脳の機能が低下することが考えられます。

“つまようじ法”歯みがきで歯周病を撃退

「歯間をみがく」感覚の”つまようじ法”。簡単で歯周病の予防・改善に効果的。

効果的な歯みがきのコツ

1)1日1回7~8分 歯みがき剤をつけずに。歯間を意識して丁寧に!

2)歯みがき剤を歯に塗り、軽くすすぐ。

<参考>わたしの時間 2019年9・10月号より

 

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食生活とこどもの成長

~食べ物の硬さや栄養バランスに気をつけましょう~

●お口の機能の低下で歯並びの異常が起こる

最近、こどものむし歯は減少傾向にあるようです。その反面、私たちの大学病院に来院される患者さんの多くは、歯並びの改善などを希望されるようになってきました。このようなこどもたちの口元やお口の中を観察しますと、お口を閉める筋肉が緩み、舌の位置も上あごに正しく当たっておらず、下がった状態になっていることが気になります。

また、食事もカレーライスやラーメンなど軟らかいものばかり食べおり、お口の機能の低下が気になります。このように、最近のこどもたちは、お口の機能異常が多く、治療ではお口の中の機能訓練などの対応が必要な症例が増えてきました。これは、日本の食文化が急激な欧米化に伴い、軟食化傾向が著しく、このためにかみ方や飲み込み方が下手なこどもたちが多くみられるようになったことが考えられます。特に小学生の時期は乳歯から永久歯に生え変わるので、あごの発達が歯並びに影響します。よく噛んであごを鍛えられるよう、食物繊維の多い野菜や海草、豆類、乾物類などを意識的に増やすとよいといわれています。前歯が生え変わる低学年は、食べ物をこぼしやすく、またかむ能力も低下します。このような時はくちびるをしっかり閉じてかんで飲み込みます。奥歯が生え変わる時期にも同様に配慮が必要です、よくかむことは、食品を飲み込みやすくするばかりではなく、あごや脳の発育を助け、各種免疫機能やタンパク質が入っている唾液と混ぜ合わせるとこによって、細菌や毒素を中和し、健康なからだを維持する働きがあります。十分にかんでいない現代人は、免疫機能も劣ってきていると考えられます。私たちの教室が以前行った調査でも、かみ方が下手なこどもたちは、下痢や風邪をひきやすい傾向にあることがわかりました。

 

●軟食化によってかむ回数の低下と健康被害が起こる

このようによいかみ方にはいろいろな効能があるのですが、前にも述べたように現代人には軟食化傾向があり、齋藤らの研究でも古代人と比べてかむ回数が極端に減っていることがわかっています。これによりますと、卑弥呼の時代の復元食ではかむ回数が3,990回なのに対して、現代食では620回しかなく、食事時間も短くなっています。かむ回数の低下は筋力の低下につながり、あごの形にまで影響を及ぼしてきます。これらは、こどもたちの歯列や肥満を招くばかりでなく、健康面や心理面での問題も誘発しているようです。

●かむ回数を増やして健康になろう

かむ回数を増やすことでこどもは健康になり、肥満も防ぐことができます。よくかむためには、一口で食べる量や食べ物の硬さを考える必要があります。かむ回数を増やすためには昔ながらの煮物などの薄味の日本食が最適です。こどもたちの健康を守るためにも、調理を工夫して一口30回かむ訓練をしましょう。

 

<参考>お口からはじめましょう からだの健康 より

 

 

 

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顎関節症~あごがカクカクしませんか?~

●あごの関節はどこにあるのでしょう?

あごの関節は「顎関節(がくかんせつ)」とよばれ,お口を開け閉めするための関節です。顎関節は耳の前にあり,下 顎頭(ががくとう)(下あごの付け根)という骨のでっぱりと下 顎窩(かがくか) (側頭骨の下端)という骨のくぼみで構成されています.下顎窩と下顎頭との間には関節円板があります。この関節円板は,帽子のように下顎頭にかぶさっていて,下あごが動く時,骨と骨とがすれないようにクッションの役割をしている組織です。関節円板は爪より軟らかくエックス線写真には写りません。

●あごの関節は,その他の関節には見られない独特の動き方をします

お口を開けると,下あごの付け根である下顎頭は,クッションの役割をする関節円板と一緒に前方に滑走(滑るように移動)し,骨のくぼみである下顎窩から離れていきます.その他の関節では,くぼみから関節の頭が外れる動きはありません。ですから,お口を開ける時の下顎頭の動きは,あごが外れたように見えますが,顎関節ではこれが正常な動きなのです。

お口を閉じているとき、関節円板は下顎頭と下顎窩の間にあります。
お口を開けると、下顎頭と一緒に関節円板も前に移動します。

 

●関節円板がずれると、お口を開ける時に「カクカク」と音がしたり、お口が開きにくくなります。

帽子のように下顎頭がかぶさっている関節円板が前方にずれると、お口を開ける時に下顎頭が関節円板にかぶり直す際に「カクカク」と音がします。さらに関節円板が下顎頭の前方移動の邪魔をするとお口は開きづらくなります。

●顎関節症とは?

「あごが痛む(顎関節痛)」、「お口が開かない(開口障害)」、「あごを動かすと音がする(顎関節雑音)」、これらのうち1つ以上の症状があり、他の疾患がない病態を「顎関節症」といいます。

<顎関節の自己チェック法!>
①お口を大きく開いた時、人差し指から薬指を並べた3本指を縦にして入りますか?
(1.すっと入る  2.ほぼ問題ない  3.どちらともいえない  4.やや困難  5.まったく入らない)
②お口を大きく開け閉めした時、あごの痛みがありますか?
(1.まったくない  2.たまにある  3.どちらともいえない  4.しばしばある  5.いつもある)
③お口を大きく開いた時、まっすぐに開きますか?
(1.いつもまっすぐ 2.たまに曲がる 3.どちらともいえない
4.しばしば曲がる 5.いつも曲がる)
④干し肉、するめ、タコなど硬いものを食べるとあごや顔が痛みますか?
(1.痛まない 2.たまに痛む 3.どちらともいえない 4.しばしば痛む 5.いつも痛む)

以上の質問票で合憲点数が9点以上の方は顎関節症かもしれませんので、まずはお近くの歯科医院にご相談ください。

<参考>おくちからはじめましょう からだの健康 より

 

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歯並びは人それぞれ “自分に合ったケア”できていますか?

むし歯などお口のトラブルを防ぐためには、歯みがきで歯垢(プラーク)をしっかり取り除くことがとても大切。

みがき方を見直すとともに、アイテムを活用するなどして自分に合ったケアを習慣にしましょう。

●ちゃんと歯みがきしているつもりでも、意外とみがけていないという事実。

 

「自分の歯みがきに自信がある!」という人の中でも、実際にしっかりみがけている人は約2割しかいません。歯みがきの意識と現実には大きなギャップがあり、その要因には、フラッシング方法が間違っている、自分の口内の状態に適したケアができていない、みがきグセにより効果的に歯垢を落とせていないなどが挙げられます。

歯垢が残りやすいところは下図の通り。鏡で歯並びをチェックしつつ、「みがいたつもり」にならないように丁寧にケアしてください。

また、ハブラシは毛先が広がると歯垢除去率が低下してしまいます。1ヶ月に1本を目安にハブラシ交換をしましょう。

 

 

ハブラシで届きにくいところも+(プラス)アイテムでしっかり汚れを除去!

 

歯間や歯並びが割るところなど、ハブラシが届きにくいところについた歯垢を落とすには、「デンタルフロス」や「ワンタフトブラシ」といった用具を習慣的に活用するのがおすすめです。

デンタルフロスは、歯間の歯垢を効率的に落とせるアイテム。予防歯科先進国として知られるスウェーデンでは、2人に1人が普段から使っているそうで、ブラッシングの後に使うと、歯垢除去率は1.5倍にも高まります。一方、ワンタフトブラシは、みがき残しが気になるところにピンポイントで毛先が届くのがメリットです。

このほか、歯の再石灰化を促す「フッ素」を配合したハミガキ剤や、むし歯リスクが高まる就寝中の細菌増殖を抑えるデンタルリンスなどを、日々のセルフケアに活用するのは良い方法です。

適切なセルフケアは、歯並びやお口の状態によって人それぞれ異なります。歯科医院などでの指導に基づいた“自分に合ったハミガキ習慣”で大切な歯を守りましょう。

 

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お風呂に入ろう!~冷えは万病の元~

●不調の「原因」は、毎日の習慣や生活環境にあり。

気持ちよくお風呂に入ることが、血行不良や筋肉の緊張、自律神経の乱れの緩和につながります。

 

~様々な入浴法があります~

●ストレスを解消したい時

40℃以上のお湯にゆっくりと長くつかりましょう。

ぬるい湯は副交感神経優位で、心身を鎮静させる作用があります。

 

●安眠したい時

睡眠の1~2時間前に、36~38℃のぬるま湯にゆっくりと入りましょう。

体の緊張が取れて、本来の疲れがどっと表に出てきます。

 

●これからひと仕事したい時

高温浴がおすすめ。42~43℃の熱いお湯に短時間はいります。

交感神経を刺激して心身の緊張を高めます。

 

●足のむくみ、足の疲れを取りたい時

40℃前後のややぬるめで、たっぷり入れたお湯に、深く長く入りましょう。

水圧の原理を生かし、深く入るほど圧力は高くなります。

 

●筋肉の疲れを取りたい時

42~43℃の熱めのお湯に入り、一度出て水をかけ、再び熱めのお湯に入るのがいいでしょう。

血行を良くする効果があります。

 

●肌を美しくしたい時

ややぬるめのお湯に保湿成分入りの入浴剤を入れゆっくりとつかり、

リラクゼーション効果を高めましょう。

 

ただし、歯が痛くなるとそれは、虫歯か歯の根の病気かも。

また、下の奥歯が痛くなると歯科以外の循環器系の病気かも。

いずれにしてもかかりつけの医師か歯科医師に相談しましょう。

 

武田コンシューマーヘルスケア株式会社「入浴のすすめ」より

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急に痛みが消えるのはなぜ?

Q:この間からむし歯が痛くて痛くて。でも、「歯医者さんに行かなきゃ」と思っていたらいつの間にか痛みが消えました。

どうしてですか?

A:多分、炎症がひどすぎて歯髄が死んでしまったか歯のなかに溜まり歯髄を圧迫していたうみが何かの拍子に排出されたのでしょう。

すぐに歯科医院に行きましょう。このままでは歯を失ってしまいますよ。

 

たしかにむし歯の痛みは、あるときは激烈で耐え難いですが、その時期を超えると、うそのように消えてしまうことがあります。

「歯が痛くならないとなかなか歯科医院に行かない」という患者さんなら、「炎症が治ったみたいだ」とか、「これでまたしばらく歯医者に行かなくてすむ」とお考えかもしれません。

しかし患者さんのご希望とは裏腹に、歯のなかの炎症はむしろ広がり、破壊が進んでいるはずです。象牙質が崩れ、歯に完全に穴が開くことで、内部に溜まって歯髄を圧迫していた膿が外に出て内圧が下がると痛みがふっとラクになるのです。そしてこれまで警報を鳴らしてくれていた歯髄がついに死んでしまうと、ひとときの平穏が訪れます。

このあと細菌感染は、周りのさらに多くの組織へと広がっていきます。そして噛む刺激が加わったり、からだの抵抗力が落ちた時に、突然火がついたように痛みます。急に痛みが消えたのは、束の間の「嵐の前の静けさ」なのです。

歯髄が細菌感染してひどい炎症が起きると、けっして自然に治癒することはありません。治療を先延ばししていると、歯を失ってしまうかもしれません。

むし歯に気づいたら、小さなうちに歯科医院に行くのはもちろん、定期的にメンテナンスを受けていると、早期発見とむし歯予防に効果があります。歯科医院との、日ごろからのお付き合いをお願いします。

NICO臨時増刊号より

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オーラルフレイル知っていますか?

自立した生活を送れる健康寿命と平均寿命は10年前後の差があります。

加齢による咬合力(咬む力)や嚥下力(飲み込む力)の低下で、食べられるものが少なくなり低栄養になります。

これが進行すると、要介護になるリスクが増大します。これがオーラルフレイルです。

でも、初期の段階なら心配いりません。

歯周病や虫歯で歯を失ったりしても歯科医院に行けば、ちゃんと処置してもらえますし、治療終了後に定期的なメンテナンスをかかりつけ歯科医でしてもらえば、健康寿命を長く保つことができます。

当院は、4月で開業30周年です。年月とともにメンテナンスと予防歯科に移行し、30%の方は定期的管理を行っております。

できるだけ歯を抜かない、歯を削らないのが、私の願いです。

オーラルフレイルに打ち勝つためには、定期的メンテナンスを強くおすすめします。

主食以外の糖質を適切に管理し、プラークコントロールを行い、かかりつけ歯科医を上手に利用して、末永く、明るく、健康にお過ごしいただきたいと願っております。

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がんになったら…?

口腔ケアは円滑ながん治療に欠かせない

安全で苦痛の少ない、より良いがん治療やおだやかな療養生活を実現する一助けとして、口腔ケアが注目されています。がん患者の口腔を健全に保つことで、しっかりと食べて体力を維持し、口腔細菌による感染症のリスクを下げ、がん治療による口腔合併症のリスクを軽減することができます。

がん治療中の口腔合併症

がんの治療中には、口腔に関連する関連する副作用・合併症も頻繁に出現して患者を苦しめます。口腔合併症は経口摂取の問題に直結し、この対策を怠ることは、がん患者の療養生活の質を下げ、治療を苦しいものにしてしまうだけでなく、円滑ながん治療の大きな妨げとなって、時に治療効果にも悪影響を及ぼす可能性があります。

口腔内細菌が影響

口腔合併症の発症頻度やその重症度は、口腔内細菌による影響が少なからず関与していることが知られています。

口腔内の衛生状態を良好な状態に維持し、口腔の機能を健全に保つよう指示・管理する「口腔ケア」が、口腔合併症の重症化を抑え、症状を緩和・軽減してがん治療の療養生活の質を高め、円滑ながん治療の支援となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

口腔ケアで、口腔合併症を抑える

がん治療中の口腔合併症のリスクを下げるために、がんの治療開始前に歯科を受診し口の中を清潔にして、感染症など口腔のトラブルが起きにくいようあらかじめ備えておくこと、がん治療中は歯みがきを中心としたセルフケアで口腔内の清掃管理を継続することが推奨されます。

エビデンス

がん外科療法

がんの外科手術の前後に口腔ケアを行ことによって、術後肺炎のリスク軽減、気管挿管時のリスク軽減(歯の破折、脱落など)、口腔咽頭、食道手術における術後合併症のリスク軽減が期待できます。

●外科病棟に入院した患者3,319人を対象とした研究では、手術の前に術後肺炎予防プログラム(呼吸器リハビリ+口腔ケア)を実施することにより、術後肺炎の発症頻度を1/4に減少させました。

●頭頸部進行がん手術の患者を対象にした、術前からの口腔ケア施行群56人と口腔ケア非施行群35人の術後合併症についての介入比較研究では、口腔ケア介入が術後合併症の発症のリスクを1/7に下げました。

がん薬物療法

予想される口腔合併症のリスクを考慮した口腔ケアを治療開始前から行うことで、がん治療中の感染管理、経口摂取支援、疼痛緩和を図り、療養生活の苦痛が少なくなるよう援助して、がん治療の完遂を支援することで治療予後にも貢献します。

●化学療法予定の乳がん患者26人を対象としたランダム化比較試験では、予防的専門的口腔ケアを行った群は、口腔有害事象(特に口腔粘膜炎のリスク)が有意に減少しました。

●ゾレドロン酸の治療を受けた多発性骨髄腫の患者128人を対象とした研究では、予防的な口腔ケア介入によって顎骨壊死の発症が26.3%から6.7%へと優位に減少し(P=0.002)、また重症度の抑制にも貢献しました。

(国立がん研究センター中央病院 歯科医長 上野 尚雄先生)

公益財団法人 8020推進財団 小冊子より

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よいかみ合わせでハッピーライフを

不正咬合ってなに?

「不正咬合」とは、歯並びやかみ合わせが悪い状態のことで、いろいろな種類があります。歯並びが悪い状態の代表例として、歯が凹凸に並んだ「叢生(そうせい)」があります。かみ合わせが悪い状態の例としては、下の前歯が上の前歯より前に出ている「下顎前突(かがくぜんとつ)」、上の前歯が下の前歯よりも大きく前に出ている「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」、奥歯はかみ合っているのに前歯はかまずに隙間ができる「開咬(かいこう)」などがあります。

この不正咬合を放置するといろいろな問題が生じやすくなります。食べ物をかみ切りにくい、歯みがきがしづらいのでむし歯や歯周病になりやすい、発音がしづらいといった問題点があげられます。

また、見た目が気になるということも大きな問題です。人前で大きなお口をあけて笑えない、ついつい口元を隠して話してしまうなど、社会心理的な影響もあります。

矯正歯科治療について

永久歯の歯列の矯正では、「ブラケット」と呼ばれる器具を歯に装着して歯の位置関係を修正する「マルチブラケット装置」を用います。以前は金属製でしたが、近年では目立ちにくいプラスチックやセラミック製のブラケットもあります。

成長期のこどもの矯正では、上下のあごの骨の成長がずれている場合には、あごの成長を促進、あるいは抑えるための専用器具を用いた治療を行います。

しかし、上下のあごの骨の成長が著しくずれていたり歪みが大きいほど、歯列矯正だけでは根本的に改善できない「顎変形症」の場合には、あごの骨の外科手術も必要になります。手術はあごの骨の成長が止まってから行いますので、高校卒業以降に治療を開始する場合が多いです。

矯正歯科治療は原則として自費診療ですが、顎変形症の治療においては、認定を受けた施設下(顎口腔機能診断施設)での治療に限り、健康保険が適用されます。

矯正歯科治療のメリット - QOLの向上

矯正歯科治療を受けるメリットとしては、きちんとかめるようになる。発音の具合が悪かった方では正しい発音になる、叢生の方ではお口の清掃がしやすくなり、むし歯や歯周病になりにくくなる、などがあげられます。また口元が気にならなくなり、人前でもハキハキとしゃべれるようになるなど、社会心理面の改善も矯正歯科治療を受ける大きなメリットといえるでしょう。つまり、矯正歯科治療では、QOL(Quality of Life:生活の質)全般の向上が期待できます。

歯並びやかみ合わせが気になったら、信頼のおける歯科医師と十分に相談し、納得のいく治療を受けていただきたいと思います。矯正歯科治療を受けて、よい歯並び・かみ合わせを得て、ハッピーライフをお過ごしください!

第23回日本歯科医学会総会 記念誌編集委員会編

お口からはじめましょう からだの健康 より

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かみ合わせがよければ残す場合も・・・親知らずの対処

痛みはないのでできれば抜きたくないのですが…と、よく質問があります。

親知らずとは、真ん中の歯から数えて8番目にある第3大臼歯のこと。一般的に17歳ごろから成人にかけて生えてくるが、先天的に生えてこない場合もある。生え方は様々で、

①まっすぐ正常に生えている

②傾いて歯ぐきから一部だけ出ている

③歯ぐきの中に埋まっている

などの場合がある。

親知らずはどんなトラブルを招きやすいのか。東京医科歯科大の原田浩之教授(口腔外科)によると、歯が傾いて生えていると親知らずと歯ぐきの間に隙間ができるため、汚れがたまって歯ぐきの炎症が起きやすい。また、歯ブラシが届きにくいので虫歯にもできやすい。歯のかみ合わせが悪くなることで、あごが痛くなる症状が出る場合もあるという。いずれかの症状が悪化するようならば、親知らずを抜く必要がある。

親知らずが上下まっすぐ生えてかみ合っていれば抜くことはないが、傾いている場合には、今は症状が無くてもいずれ痛みなどのトラブルになることが多いという。原田さんは「骨が軟らかい若いうちに抜いたほうがよい」と勧める。

歯が完全に出ていない場合は、局所麻酔をしてから歯ぐきを切り開き、歯の周囲の骨を削ってから取り出す。下の歯の近くには唇や舌の感覚をつかさどる神経が通っており、神経を傷つけると神経まひを起こすリスクもまれにある。断層撮影(CT)で歯と神経の位置を3次元で把握した上で手術をする歯科医院も増えてきたという。

最近は歯の矯正の際に、歯並びを整えるために親知らずを抜くこともあるが、タキザワ歯科クリニック(東京都江東区)を開く医療法人社団明敬会理事長の滝沢聡明さんは、「親知らずを残しておけばほかの歯を失った際に代用できる場合もある。手術のリスクも考慮した上で、抜かない選択肢があることも知っておいてほしい」と話す。

朝日新聞 2017年6月17日付「続・元気のひけつ」佐藤建仁さん より

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診療科目歯科

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